8/11 デリーDELHI

 今日は朝イチでオールドデリーに行く。個人旅行ならともかく、インド人のガイドはここへは連れて行きたがらない。何かあっては困るし、インドの貧しいところもよく見えてしまうからだ。でも、バトラーさんは、私たちの団長の、「庶民の暮らしを見たい」という希望を素直に理解してくれて、ここを案内してくれた。ただし、店がまだ全部開く前、人が繰り出す前の、10:00からだ。(でも、これでもバトラーさんは最高の譲歩をしてくれたんだと思う。)

 チョーロンギー通りから泥棒市場に入ってリクシャーを降りた。ここから歩く。人が繰り出す前とは言え、もう人通りは結構な物だ。背負っていたリュックを前に背負って歩き出した。細い道の両側は小店が並んでいる。どの店も生活に必要な物を売る店。石鹸なんかを売っている店で、インド人がチャイにして飲む、煮出して入れる紅茶を買う。それからスパイスも買う。店先にいるだけで、鼻がむずむずし、くしゃみが出そうになる。色とりどりのスパイスがいい匂いである。今回はホールのターメリックも買ってみた。これは堅くて、玄翁で砕いてからミルに入れないとだめだそうだ。でも色がすごくいいから買ってみるといいと、団長に勧められた。こういうのは、わくわくする。
 途中、耳掃除屋があったという。あぁ。気づいていれば入ったのにと実に残念。

 オールドデリーを出、フマユーン廟、クトゥブミナールとまわった。クトゥブミナールは、前回も見たが、イスラムの渋い彫刻がすてきだ。この遺跡の真ん中に、金属製の柱があって、これに後ろ手に回して右手と左手がつなげれば願いが叶うという伝説がある。前回は、いろんな人がチャレンジしていたが、今回、行ったら、この柱、柵に囲まれて触れなくなっていた。誰かがなんかしたんだろうか? この柱は、もうできてなん百年も経っているのに錆びていない。どう見ても鉄製に見えるのだが、鉄ではないという。では何かというと、これがわからないんだそうだ。
 昼食を摂りに、何とか言う、有名なレストランに入った。ティッカという、一口サイズのタンドリーチキンが名物だというのでそれを頼む。外はかりかり、中はジューシーでおいしい。この店のは、カレーも、今までで一番おいしかった。 店の中に日本人の高校生が、男の子ばかり20人くらい居た。関西学院中3年生の希望者が、文化交流のツアーできているという。バラナシやカルカッタにも行ったという。うらやましい年頃に、うらやましい経験をしているんだな。

 夜、どうも熱が出た。微熱だ。おなかは大丈夫だから、ちょっと疲れたのだろう。今回は無傷で帰ろうと思っていたのに、悔しい。氷で頭を冷やして寝た。


8/12 デリーDELHI

 熱は下がったが、だるい。今日の夕方には飛行機に乗るので、今日の観光は軽め。よかった。
 朝、ゆっくりに、インド博物館に行った。すごくたくさんの展示があってとても見切れない。昔の王様の宝石というのがとにかくすごい。だるい体には毒である。
 次に行った、ジャイナ教のお寺の観光はパスしてバスで寝ていた。でも、食欲はある。昼はバトラーさんお薦めのベジタリアンレストランに行って、ビヤルも飲み、南インドの料理だというのをぺろり。これは、お好み焼きみたいな物だった。米の粉で作った生地に野菜などを入れて焼いてある。焦げているところがおいしい。カレーをつけて食べるのだが、そのままでもいける。

 早めに空港に行き、飛行機を待つ。ああもう帰っちゃうのかと思うと、残念だ。前回は、帰るとなると、残念だと同時に安堵もあったが、今回は、もう一週間いたいと思った。カレーにもまだ懲りていない。機内食、最後までカレーを食べた。わっはっは。


8/13 成田着 8:30

 着いちゃった。仕方がない。
 とりあえず、お風呂に入りたい。
 湯船にゆーーーくりと浸かってうとうとしたい。


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