トルコ見聞録

● 驚きの紅茶攻め
 トルコの観光客向けのバザールでは少し店を覗いただけで、すぐに紅茶が出てくる。「まぁまぁ買わなくていいから、紅茶でも飲んで行ってよ。」と言うのだが、もちろんそれは言葉だけで実のところは座らせて何か買わせようという魂胆なのは言うまでもない。 本当に買いたい物が有って、色々と店を見て回るとお腹がチャッポンチャッポンになるのである。
 
 日本の様に、ミルクやレモンを入れたりはいない。その代わり、あの小さなグラスに砂糖を「そんなに入れたら溶けへんやろが」と、突っ込みを入れたくなるほどドバドバと入れる。もちろん好みの問題で、入れないで飲む人も居る。 
 紅茶はカップではなくて小ぶりのグラスで飲む。これは私が廻ったトルコ中部から西部でほとんど形は変わらなかった。 そして観光客向けの店では、相変わらず何処へ行ってもチャッポンチャッポンだったのである。

 ちょっと仲良くなったお店があって、遊びに行くと必ず一番に紅茶が出てくるのである。そこで入れている訳ではなくて、お店では出前を取るのである。仲良くなったお店が増えてくると遊びに行くだけでお腹がチャポンチャポンである。
 ある日、コーヒーは飲まないのかと聞いてみた。 やはりちゃんとコーヒーもあった。コーヒーはカップで飲むのだが、これまた小ぶりのカップである。トルココーヒーという物で、飲み終わるとドロドロのコーヒーのカスがカップの底に残る。 このカスの残ったカップをソーサーの上に逆さまに置く。 しばらくしてから、カップの中に出来たカスの跡で占いをするのだそうだ。 でもコーヒーはコレ一度きりで、二度と飲まなかった。(^^ゞ

 紅茶にあきたら、『エルマチャイ』というリンゴ茶がお勧めです。 すっきりさっぱりした酸味と甘さがなかなか美味しいチャイです。

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