トルコ旅行記

 私がトルコを旅したのは1993年であるから随分前の事になるが、その時にお世話になった人達や旅行中の出来事は、はっきりと覚えているものである。 それはマメに日記を付けていたからでもあるが、日記といってもメモ書き程度のものだが、記憶を辿るのにかなり役だってくれた。女3人の珍道中、ケンカもしたがイイ思い出になった。

4/13  出発

  旅費をケチって飛行機を某ロシアの航空会社にしたので、モスクワ経由で一泊しなければならなかった。トランジットなので、空港と指定ホテルの往復のみのモスクワ体験だった。
 空港は、節電の為か非常に薄暗く、ホテルも薄暗く、食事は最低だった。サービスと言う言葉のない社会主義の国だからか、ロシアの国民性か『客』という概念は彼らの頭の中には無いようだった。同じ飛行機の男性がホテルのフロントのソファーに座ってタバコを吸っていた。そこへ掃除のおばちゃんがエライ剣幕でロシア語をまくし立てている。どうやら、自分が今掃除したところなのに灰皿を汚すなと言っているらしい"(-"-;)"あきれた従業員じゃないか!

 次の朝、10:15モスクワ発の予定が遅れに遅れて、情報は交錯し今日はもう出ないとか夜になるとか、まったく空港から一歩も出られずイライラした。結局、15:30発でやっとモスクワを出た。

4/14 イスタンブールIstanbul

 イスタンブールには現地時間で5時すぎに到着。迎えを呼ぶ為に知り合いに電話を掛けたが、その時見知らぬおじさんが色々と親切に電話のかけ方を教えてくれた。トルコを旅行中にずっとトルコ人のホスピタリーティーにお世話になるのだが、これはその最初の親切だった。

 日本人旅行者には知られていないが、外国旅行者の多い小汚いが大変美味しいレストランで夕食を食べた。満足この上なかった。
 これからの旅行の準備もあり、とりあえず2〜3日はイスタンブールで過ごすことにした。何も決めずにいきなり来てしまったから、何処をどう回るかある程度のラインは決めておかなければ。

4/15〜17 イスタンブールIstanbul

グランドバザール
グランドバザールの置物屋さん
 朝の弱い私だが、今日は早朝ものすごい大きな音にビックリして飛び起きた。何事かと思ったら、高らかに歌うように鳴り響くコーランの声だった。ここは紛れもなくイスラムの国だ。
 とりあえず北の方へ行って中央トルコを南へ下り、グルッと海岸沿いを北上してイスタンブールへ戻ってくるという大まかなコースを決めた。サムスンまで一気にバスで行く事にしたので、バスのチケットを手配したり、グランドバザールをブラブラしたり、イスタンブールの街をブラブラして過ごした。観光は最後に戻って来てからするつもりなので、本当にブラブラして小さな買い物をして過ごした。

 イスタンブールのヨーロッパ側、新市街と旧市街を分かつ金角湾。その架け橋のガラタ橋。そこはいつも大勢の人が行き来している。あの高い橋の上から長い釣り糸を垂らしている人も多く居る。立ち止まって欄干にもたれて釣り人の側で見ていると、なにやらお尻を触られているような気がする。いや、気がするのではなくてお尻を触られていた!
 結構な割合で、触っていくのである。イスラムの国なので、結婚していない女性の手を握ることもはばかられるこの国の男達は、その欲求を外国人で満たしていたのだった!
 こりゃ、おでれぇ〜たぜぃ!

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