トルコ旅行記
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4/18〜19 イスタンブールIstanbul−サムスンSamsun

 夜の9時にイスタンブールのはずれにあるバス乗り場を出て夜行でサムスンへ向かう。
 サムスンへ着いたのは、朝の9時。実に12時間のバス旅行だった。バスは黒海沿岸を文字通りひた走った。早朝、海岸の近くでバスが止まった。トイレ休憩のようだ。みんなゾロゾ

後ろが黒海
この下の茂みで野ションいたしましたっ
ロと降りていく。私達もそれについて行った。・・・・がしかし、トイレはいずこ???
 トルコ女性がソワソワと海岸線の茂みを降りて行くのでついて行こうかと見ていると、な・なんと彼女はおもむろに其処にしゃがみ込んだのだった。(;^_^A アセアセ
 ネパールでは何度も"野ション"は経験したが、まさかトルコでも野ションをする羽目になるとわ!

 サムスンは雨だった。とりあえずツーリストインフォメーションへ行き、サムスンの市街地図や適当な宿を紹介してもらった。しかし、外に出てもどっちへ行けばいいのか、まったく右も左も分からない。『地球の歩き方』と貰った市街地図を比べてアレやコレや言っていると、いつの間にか私達の周りには人垣が出来ていた。男達が大人も子供もみんなでワサワサと集まって来た。話しかけて道を聞いてみるが、ここは全く英語が通じないのだった。(^^ゞ
 髭面の男達が、あっちだこっちだと地図を手に真剣に考えてくれている。 そのうち、「ワシが連れていってやる!」と、たぶんそう言っているのだと思うが、手を引いておやぢが先に立って歩き出した。それに、他の男達もゾロゾロとついてくる。本当にトルコでは、信じられないくらいに親切な人達に沢山沢山逢った。
なんとか、宿にたどり着いて荷を解いてサムスンの街をブラブラすることにした。

19日も空模様は良くない。
 宿を出た角に肉屋があって、羊の丸裸が何頭もぶら下がっていたり、頭が並んでいたりするのを横目で見ながら街へ出ていく。新しい寺と古い寺があって、古い寺を覗いていると、おじいさんに招かれスカーフを頭に巻いて中へ入った。後ろの方で座っていると、どんどん上の方へ案内されて、とうとう一番上の中を見渡せるバルコニーの様な所で座らされた。
 私達はビップのようだと喜んでいたが、異教徒が同列に居るのがいけなかったのかも知れない。お祈りに来ていたのは、爺ちゃんばかりだった。どこの国でも真面目にお祈りするのは年輩者だけの様だ。(~_~;)
 どうも天気が良くないので、先にトラブゾンへ向かうことにする。

4/20〜21 サムスンSamsun−トラブゾンTrabzon

 9:00発のトラブゾン行きのバスに乗り5時間半。15:30に到着した。
ここまで来ると、もう一足でソ連なのだ。今はなんと言う国になっているのかは知らないぞ。
車窓からはのどかに田園風景が続いていた。どの街も海岸には公園があって、必ず可愛いベンチが置いてある。黒海沿岸はまだ寒かったので、人影は見えなかったが、気持ちのいい季節にはたくさんの人がベンチでくつろぐ姿が見れるのだろう。
 
 朝から快晴で気持ちの良い旅だったが、トラブゾンに着いて夕方からまた雨になっ

坂の中腹から見たスメラ僧院
た。トラブゾンでもシャワーを満足に使えない。サムスンのホテルの兄ちゃんは言った。「日本人がシャワーが大好きなのは知っている」と。そーなのだ日本人はお風呂が好きなのだ。毎日お風呂にはいるのは常識なのだ。寒くてストーブまで出してもらっているのに、ぬるいシャワーで風邪でもひいたらどーするんだ。だったらホテルのランクを上げれば良いのだが、一泊5ドルまでというポリシーが許さないのだった。(^_^;)


僧院の中のフレスコ画
 トラブゾンでの目的でもある『スメラ僧院』へ行く。トラブゾンからの往復は方法が無いので仕方なくタクシーを調達した。スメラ僧院は14世紀に建てられた隠れキリシタンの僧院である。下から見ると霧でけむってかすかにしか見えない。急な坂道を登ると、切り立った絶壁に張り付くようにそれは建っていた。 弾圧から逃れて、人里離れた高い岸壁の上で暮らした僧達の状況はどんなだったのでしょう。
 残念ながら曇っていたので下界の眺望は望めなかった。帰りにボステップの丘へ寄って貰った。ここから望んだトラブゾンの赤い甍のならんだ景色は、かなり素敵だった。

4/22 トラブゾンTrabzon−サムスンSamsun−カイセリKaiseri


アヤ・ソフィア
  乗り合いタクシーに乗って『アヤ・ソフィア』へ行く。乗り合いタクシーとは、目的地の方向が同じ者が1台に同乗して目的地で順番に降りて行くものである。
 アヤ・ソフィアは、小さな白い花と緑の芝生に囲まれた小さな教会だった。なんてメルヘンチック!中のフレスコ画を見たりして外の芝生で少し遊んだ。出口の売店で店番する外国人が居た。彼女は乗り合いタクシーで同乗していた人だった。トルコが好きでずっとそうやってトルコで暮らしているのだそうだ。絵はがきを何枚か買った。

 午後2時にトラブゾンを発ってカッパドキア地方へ向かう。サムスン経由でカイセリに向かう。今日も夜行である。

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