号外:パート3-2:『天使がやってきて、はや1年』



ジグソーパズル状態でいつも寝てます
 「三つ子の魂百まで」という言葉があるが、あれは本当だなぁと思う。 と、言うのはミルは生まれてすぐに鳴き始めたくらい泣き虫だった。
 本によると『生まれて何日かしてから鳴き始める』・・・と、あったように記憶 している。

 それが生まれて間もなく乳が出ないと言っては鳴き、ヒーターから転がり落ちた と言っては鳴いていた。
 そのミルは、未だによく鳴きよく吠える。
 毎日見るおじいちゃんに対してまで容赦なく吠える。困った子だ。 でも、世話の焼ける子ほど可愛いもので、私は他の子に隠れてミルだけをなでな でしてやることが多い。
 ふと気がつけば、ちょっと離れたところから、上目遣いでじっと私を見ているの だ。
  愛おしいと思う私の気持ちが通じるのか、ミルは私と目が合うと本当にうれしそ うに躰をくねらせたあと、後ろ足でピョンピョン跳びながら私の方に突進してく る。
 だからこそ、この子が誰にでも懐いて可愛がられたらどんなにいいだろう・・・ と、思ってしまうのだ・・・・。


大阪に行った妹、「トッティ」のおねぇちゃんが、お祝いにおやつをいっぱい送ってくれた!\(^0^)/
 しかし、今からでも遅くない! 「いつか、モモの母さんちのキャバちゃん達に会いたいです」と、メールを下さ った方々に本当にお会いできる日が来るように、頑張るしかないのだ。 今のままじゃ、お会いしても失望させてしまうだけであろう・・・。

 「はな」は相変わらず、わざと冷たくされても娘が好きな様子だ。 私が食べ物をちらつかせても猫なで声で話しかけても、むこうで娘が「は〜な〜」 と呼ぶと、すっ飛んでいく。  「そーか、そーか・・・母さんよりねぇちゃんがいいか?」
その時の娘は、得意満面・・・。 まさに顔文字の「(^ー^)」である。決して「(^-^)」ではない。
 ケッ!憎たらしい!!
 どうして「はな」がこんなに娘を慕うのか私には不思議だが、娘が「はな」をか らかうのは愛情の裏返しだと言うことが、「はな」なりにわかっているのかもし れない。

  いたずら盛りのこの1年間ちょっと目を離すと何でも囓ってしまった。 ソファーなどは、とっくの昔に「大型ごみ」に出す羽目になったし、主人が大切 にしていた「ヨットの置物」も、塗装部分が食い尽くされ中の木が露出している。

 掃除機と、コタツのコードを囓られたのをきっかけに、何か囓っても差し支えな く長持ちするものを・・・ということで、「牛のひづめ」をやることにした。 通信販売で購入し、初めて見たときはあまりにも「そのまんま」の形に思わず牛 さんの冥福を祈らずにいられなかった。 人間にはたまらなく臭いが、ワンコ達には魅惑の香りらしい。
  シーンとした室内で何とも言えないニオイと共に、ただ「コリコリコリ・・・」 という音だけが響いている。 しばらくしたら、血相を変えた何匹かが、部屋をうろうろ小走りし始める。 「どうしたのかな?」と、よく見ると1匹に1個ずつ与えていたのに、ひづめが 無い・・・。


「食の鬼」てんてんは、一心不乱

  「おかしいなぁ・・・そんなに早く食べられるわけないのに・・・」と、よく見 ると犯人がわかった。 「てんてん」だ。 2個も3個も、ひづめを抱え込んでいる。ひづめ収集マニア・・・。 普段は大人しい「てんてん」だが、食べ物への執着はすごい。 取り返そうとする他の子を「うわん!ガルルルル・・・」と威嚇して、3個のひ づめを抱え込んだまま、はいずり回っている。 「そうかそうか、そんなに好きか・・・・」と、言いながら取り返してやった。 さすがに私には吠えたてたりしない所を見ると、一応私をボスだと認めてくれて いるらしい・・・。

  そんなこんなで、知恵はつかずとも毎日元気いっぱいの我が家のキャバーズ。 春には楽しくお散歩が出来るようにがんばろうね!

                          【終わり】

感想はモモ母さんまたはつぼねまで、よろしくっ!


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