トルコ旅行記
旅行のお話し目次トルコ目次トルコ旅行記目次写真集

4/23 ユルギュプUrgup

ユルギュップ
ホテルから続く岩山からユルギュップを見る

 早朝5時30分、カイセリに到着。 とりあえず、カッパドキア地方の拠点にするユルギュップまで行くことにする。朝食を食べたいが適当な安そうな店が無い。 しかたがないので観光客向けのなんだか高そうなレストランに入る。 コーヒーとパンだけの注文だったのに、いつもの倍も食事代がかかってしまった。

 広場に出て、荷物を置いてペンションを探そうとしていると、客引きの少年が声をかけてきた。
部屋の中
ペンションの部屋

 とりあえず部屋を見に行ってみる。 カッパドキア地方は岩の町で、岩をくり抜いて家を造ってある。 このペンションも岩中ホテルだった。 宿泊料も手頃だし部屋も面白かったので、ここに泊まる事にした。
 今日は休養日にして、どこへも行かずにゆっくりと日向ぼっこをしたりして過ごした。2階には広い屋上があって、そこのテーブルで絵ハガキを書いたり日記を書いたりした。
 洗濯場もあるので、たまった汚れ物を洗濯してとても気持ちのいい天気で、居心地が良い。

4/24 ユルギュップUrgup


上から見たウフラーラ渓谷

 昨日の夕食の後、ペンションのオーナーの弟、フセインがカッパドキアの見学ツアーの話しを持ってきた。私達はもちろんツアーには行くつもりだったので、事前に町の観光案内所で情報は仕入れていた。 フセインの提示した料金は割高だった。 しかし、ツアーでゾロゾロ行っても満足には見れないだろうし、フセインのジープで自由に行動出来るというので、フセインのツアーで行く事にした。
 
 今日は、フセインツアーで地下都市デリンクユとウフラーラ渓谷へ行く。地下都市は、地下5階まであって、地下80m。その下に40mも掘り下げた井戸がある。地下といっても純然たる都市の様相を呈している。 ちゃんと学校や集会所もあり、随所に先の見えない程の空気穴がある。 中を歩くと人がやっとすれ違えるほどの狭い通路が迷路のようにクネクネと続く。ところどころに丸い巨岩が置いてある。これは侵入者が来た時に穴を塞いで防ぐためのモノらしい。
 なぜこんな地下に町をつくったのか。 それは、キリスト教徒がイスラム帝国の侵攻を避けるために地下でひっそりと生活したものではないかと言われている。
確かに、地上からの入り口は岩で塞いでしまえば地下に都市があるとは分からない。


ウフラーラ渓谷
 ウフラーラ渓谷は、端から端までハイキングをして楽しんだ。お天気にも恵まれてゆったりと歩いた。
 途中、羊の放牧と出会ったり、背中に山のようにたくさんの薪を積んだロバと出会ったりした。ポプラの梢が美しく、切り立った渓谷の中を歩いているとは思えなかった。日差しを遮るものも無いので、かなり日焼けしてしまった。


4/25 ユルギュップUrgup

 ミニバスに乗ってカイセリの町まで行く。セルジュク帝国時代の葬場がある。石の棺のレリーフが美しい。カイセリ考古学博物館で、ミイラを見る。 緑が多く歴史のある古い建物が多い。
 ペンションに帰り、洗濯物を干してゆっくりとくつろいでいると、宿のお母さんがそこらをウロウロしているニワトリを指さして、今日の晩御飯はコレだと言った。 そして自分のお腹をポンポンと叩きながら何かを言っている。トルコ語なので、何と言っているのか分からない。 たぶん「お腹は空いたか? ニワトリは食べられるか?」 と言っているのだと思って、ニッコリ笑って頷いた。 ところが夕食に出てきたメニューを見て、ビックリ仰天で困り果てた。 お母さんがよそってくれた器には、炊き込みご飯が乗っていた。でもその具がイケナイ。 なんだか妙な赤黒い色をしたソレは、ニワトリの臓物だったのだ。 お母さんがお腹をポンポンしていたのは、「ココの部分は食べられるか?」と聞いていたのだ。

 私達は、食べられなかった。。。。お母さんがせっかく作ってくれたのに、残してしまったのだ。お母さんは思っただろう。「だから、聞いたのに」と。 でもニコニコして「いいよ、いいよ」と言ってくれた。お母さんごめんね。

 top 
旅行のお話し目次
トルコ目次トルコ旅行記目次写真集