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ワクチネーション / 伝染病の種類

   ワクチネーション 

伝染病はたいへん恐ろしく、感染してしまうと死に至る可能性の高い病気がたくさんあります。
大切な家族の一員である愛犬が苦しい思いをしない為にも予防接種は必ず定期的に接種しましょう。
生まれたての子犬は、母犬の初乳から免疫抗体をもらいますが、それは生後45日頃から60日頃までには消滅してしまいます。 いつ頃なくなるのかは個体差があり、はっきりとは分かりません。 母犬からもらった免疫抗体のあるうちは、ワクチンを接種しても効果がありません。したがってなくなったであろう50日頃に1回目のワクチンを接種します。しかし、その時はまだ母犬からの免疫抗体は残っているかも知れないので、もう一度2回目のワクチンを追加接種します。 私はさらにもう一度3回目のワクチン接種をおすすめします。
 【予防注射】 あらかじめ毒性を弱めた病原菌を犬の体内に注射して、病原菌に対する免疫抗体を作り、病気を予防するというもの
 【ワクチンの接種】 ワクチンは大変よく効き、定期的に予防注射を受ければほとんどの犬が感染を免れることができる。
接種は生後50日頃から60日頃までに1回目を済ませる。その後90日頃に2回目。1ヶ月後に3回目を接種、その後1ヶ月後にパルボはもう一度追加接種するのが望ましい。以後年1回の予防接種を受ける


 伝染病の種類 
      フィラリア症 / ジステンパー / 伝染性肝炎 / パルボウィルス感染症
      レプトスピラ病 / ケンネルコフ / 狂犬病

 【恐ろしい伝染病】

病  名 特  徴 症  状
 フィラリア症
   寄生虫
   蚊の媒介
蚊に依って媒介されたミクロフィラリアが成長して犬の心臓に寄生する。 初期症状−疲れやすい、毛づやが悪くなる。
後期症状−咳、呼吸困難、貧血、脱力・失神、喀血、腹水。 フィラリア予防薬の資料
 ジステンパー
   ウィルス
  空気感染
子犬が一番かかりやすく症状も重い。最近はワクチン接種の普及により、子犬よりも免疫抗体の消失した成犬の発病がみられる。 1週間の潜伏期間後、40度以上の高熱を出す。食欲不振。
 呼吸器系−くしゃみ、鼻汁、鼻乾燥、呼吸困難
 消化器系−下痢、血便、脱水症状
重体になればハードパッドやけいれんが見られ、絶望的になる
 伝染性肝炎
   ウィルス   
   病犬の分泌物や
   排泄物との接触
ジステンパー等との合併発症が多い。アデノウィルスT型。 40度以上の高熱。下痢、嘔吐、腹痛、口腔粘膜及び歯
肉の点状出血。食欲不振、水のガブ飲み
 パルボウィルス感染症
   ウィルス
   接触感染
   間接感染
   ノミの媒介
伝染力が強く室温で6ヶ月以上生存する。 激しい嘔吐、灰白色の下痢。
進行すると鉄さびの様な異臭の強いトマトジュース様の血便。脱水症状。心筋炎。死亡率はきわめて高い。
 レプトスピラ病
   スピロヘータ
   保菌犬・ネズミの尿   
犬独特のカニコーラ型ウィルスと
人のレプトスピラ病のワイル型がある
初期の発熱後平熱に戻り、激しい嘔吐。
赤暗色の下痢、黄疸、目やに、尿毒症。
死亡率は60〜80%。
 ケンネルコフ
   ウィルス
   保菌犬の排泄物
アデノウィルスU型。
パラインフルエンザ・ウィルスも関係して症状を悪化させる。
衛生管理が悪いと起こりやすい。
数種のウィルスと気管支炎を起こす数種のウィルスの混合感染で、がんこな咳。鼻汁、ときに結膜炎、口内粘膜の充血。
 狂犬病
   ウィルス
   発病した動物に
   噛まれた傷口
人畜共通の伝染病。
急性の脳脊髄炎をおこし、死に至る。
みさかいなく噛みつく。
極端なのどの渇き。
発病すれば1週間で死に至る。 


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